日本乳癌検診学会誌
Online ISSN : 1882-6873
Print ISSN : 0918-0729
ISSN-L : 0918-0729
原著
乳房石灰化に対するステレオガイド下マンモトームの検討
関根 進有賀 智之堀口 慎一郎鈴木 栄治堀口 和美北川 大山下 年成黒井 克昌
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 21 巻 2 号 p. 169-174

詳細
抄録
【目的】乳房石灰化の病理組織検索の手段として,ステレオガイド下マンモトーム(マンモトーム)生検は有用であり,良悪性の鑑別や乳房内の広がり診断目的で行われる。今回われわれは,当院における石灰化症例のマンモトーム生検の診断成績を解析し,MMG 検診の有用性と課題について検討した。【方法】2006年11月から2008年12月に当院でマンモトーム生検を行った134例を対象とした。石灰化の発見契機別に,MMG のカテゴリー(C)分類・病理組織所見を比較検討した。【結果】検診MMG72例,前医MMG16例,石灰化経過観察MMG12例,乳癌検索時MMG10例,乳癌術後MMG4例,その他18例の計132例であった。2例はマンモトーム生検を試みるも中止となったが,他130例は病理診断が可能であった。検診と前医診断例のMMG を再評価した結果,最終的なC分類はC-2:36例(27%),C-3:49例(37%),C-4:44例(33%),C-5:3例(2%),病理組織結果は良性92例(70%),非浸潤癌26例(20%),浸潤癌14例(11%)であった。このうち当院の再評価でC-2と判定された症例はマンモトーム生検の結果,いずれも良性であった。【考察】検診MMGで要精査とされる石灰化のうち,C-2の石灰化はやはり良性であり,過剰な検査を回避すべきである。一方で乳腺疾患の診断の難しさから,外来ベースで行えるマンモトーム生検は確定診断に有用であると考えられる。
著者関連情報
© 2012 日本乳癌検診学会
前の記事 次の記事
feedback
Top