日本乳癌検診学会誌
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第33回学術総会/パネルディスカッション3 マンモグラフィの再撮影を考える
マンモグラフィの再撮影率調査のその後を考える
−全国調査第2報−
内田 千絵 武藤 俊一斉藤 忍早坂 みさを伊東 孝宏上棚 稔之
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2024 年 33 巻 1 号 p. 29-32

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抄録

第32 回日本乳癌検診学会学術総会(2022 年浜松市)のワークショップ2「マンモグラフィの再撮影を考える」として,全国51 施設,技師283 人,調査総件数50,248 件(以下,全国)のマンモグラフィの再撮影率調査を行い,そのうち全国労災病院(以下,全国労災)の調査数は28 施設(技師129 人,調査総件数17,526 件)であった。2022 年調査時の全国の再撮影率平均は10.9%,全国労災の再撮影率平均は15.4%であり,全国労災再撮影率は全国平均よりも4.5%高く,経験年齢層別で比較しても全国平均より高い値となった。この結果を全国労災へフィードバックし,2023 年に改めて全国労災を対象とし再調査を行なった。今回の調査では撮影認定資格の有無および装置更新の有無を独立変数に加え,重回帰分析を行った。再撮影率が前回と比較し,どう変化しているのか,撮影認定資格の有無や装置更新からの影響はあるのか,全国労災の再撮影率の低減のために何をすべきかについて検討した。

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