日本乳癌検診学会誌
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第33回学術総会/パネルディスカッション3 マンモグラフィの再撮影を考える
マンモグラフィの再撮影を考える
−当院の取り組みとアンケート調査−
前里 美和子
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2024 年 33 巻 1 号 p. 33-36

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抄録

「日本の診断参考レベル(2020 年版)」(以下DRLs2020)1)で臨床データに基づく2D マンモグラフィ平均乳腺線量およびDBT 平均乳腺線量のDRL 値が新たに追記された。当院では施設の基準値を算出してマンモグラフィの被ばく線量管理や線量最適化に向けた取り組みを行っている。乳房は放射線感受性が高く,ICRP が定めた放射線荷重係数も最も高い2)ため,放射線被ばくには考慮が必要であり,被ばく線量の低減には再撮影についても検証が必要であることが考えられた。そこで,当院ではマンモグラフィ再撮影管理シートを作成して記録管理を開始した。またマンモグラフィは撮影者により再撮影の判断基準があいまいであるため,再撮影の基準を作成し見直しも開始した。本稿では,マンモグラフィの再撮影について当院の取り組みと神奈川乳房画像研究会の世話人の施設にアンケート調査を行ったので報告する。

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