2024 年 33 巻 1 号 p. 37-40
放射線診療において再撮影は,頻繁に日常業務のなかで発生している。マンモグラフィ検査においても同様である。ただし,マンモグラフィの撮影環境は基本的には閉ざされた空間の中で行われることが多く,再撮影は撮影者の判断に委ねられ再撮影の実態を把握することは困難である。 今回は,再撮影の記録と被ばくの線量管理について検討し,再撮影の基準についても未だ検討中ではあるが報告する。再撮影の記録については線量管理ソフトを利用して全ての撮影データを保存する取り組みを中心に提示する。再撮影の基準についてはマンモグラフィの合格基準が再撮影の基準にならないように,必要な再撮影と診断に支障がない場合は再撮影を控える取り組みについて検討した結果を報告する。