日本乳癌検診学会誌
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施設画像評価委員会の活動状況と問題点
岡崎 正敏今村 惠子遠藤 登喜子大貫 幸二王丸 明子木村 千明篠原 範充寺田 央東野 英利子土橋 一慶逸見 典子藤井 幸恵福田 護堀田 勝平森本 忠興
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2006 年 15 巻 1 号 p. 19-26

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抄録

施設画像評価委員会のこれまでの活動状況と今後の問題点について述べる。同委員会が書類審査, 画像評価 (ファントム画像評価, 臨床画像評価), 線量測定の総合評価により施設画像評価認定書を初めて発行したのは2001年7月31日であった。その後, 2005年10月までの4年4ヶ月間に施設画像評価は596台 (1施設複数台もあり, 評価後3年目の更新76台も含む) に施行された。当初の3年間はスクリーン・フィルムシステムのみの評価であったが, 2004年4月より一部ガイドライン改訂下で, 新たにデジタルマンモグラフィの施設画像評価およびスクリーン・フィルムシステムの再評価が開始された。デジタルマンモグラフィの評価は106台に施行され, うち評価Aが17台, Bが78台 (合格率89.7%) であった。スクリーンシステムの合格率は92%であった。問題点としては, 再評価施設では評価AがB, BがCへと低下した施設数がかなり認められる。再評価を含めて新規申込み施設数の伸び悩み, 技術講習会の講師への負担増加, 個人情報保護法への対応, 画像評価申込みの煩雑性, 等が挙げられる。

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