Japanese Journal of Acute Care Surgery
Online ISSN : 2436-102X
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堺流ACS最強チームを作るための虎の巻
天野 浩司臼井 章浩橋本 優犬飼 公一茅田 洋之加藤 文崇向井 信貴晋山 直樹森田 正則中田 康城
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2022 年 12 巻 1 号 p. 13-17

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抄録
〔要旨〕2015年7月から堺市立総合医療センター(以下,当院)は,acute care surgery(以下,ACS)領域に対しacute care surgeon(以下,ACS医)が対応する診療システムを開始した。われわれがこのシステムを構築し運用するために行った,手術症例数を確保するための工夫,各臓器別専門外科との協力関係の構築,診療や教育体制,ACSチームを発展・維持させるための取り組み等について紹介する。ACSは新しい臨床医学の領域であり,ACSが対象とすべき領域やACS医の育成システムをどうするかなど今後も考えるべき課題が多数ある。ACS医に求められる業務は地域医療の状況や所属する施設の設備・人的資源の充実度などによって異なるが,ACS診療を行うチームを構築するうえで重視すべきは,当該医療機関においてACS診療を24時間365日維持できる診療体制とACS医が外科医として成長し続けられるシステムである。
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© 2022 日本Acute Care Surgery 学会
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