1) 15°C短日条件ではトビイロウンカの冬卵(15°C短日産下卵)は夏卵(27.5°C長日産下卵)より卵期間長く,孵化率は低かった。
2) 冬卵を5°C短日に10∼50日間冷蔵すると孵化が遅延し60日以上では孵化しなかった。一方夏卵を7日以上処理すると孵化しない。
3) 0°C短日に24時間以上処理すると夏卵は全く孵化しないが,冬卵はわずかながら孵化した。
4) 冬卵の未孵化卵の多くは眼点期卵であるのに対し,夏卵の未孵化卵の大部分は黄斑期卵であった。
5) 以上の現象は成虫の飼育密度,age,翅型等に関係なくみられた。