在宅高齢者ケアにおける価値認識とアセスメント情報把握に関して訪問看護と訪問介護の職種間比較を行い.両職種の特徴を明らかにするために自記式質問紙を用いた横断的調査を行った.共分散分析の結果,価値認識では「主体性の尊重」の因子において有意な差が認められなかったが,「人権の尊重」の因子において5%水準で訪問介護の調整平均値が有意に高く,アセスメント情報把握では「医療的ケアの必要性」「家族の介護状況と社会資源の利用状況」の因子において0.1%水準で,「ターミナルケアの必要性」の因子において1%水準で訪問看護の調整平均値が有意に高く,「地域社会との関係性と生活意向」「食事と排泄状況」の因子において0.1%水準で訪問介護の調整平均値が有意に高かった.アセスメント情報把握が異なるということは,チームアプローチの重要性を示しており,介護支援専門員関与のもと両職種の積極的なチームアブローチが求められる.