日本在宅ケア学会誌
Online ISSN : 2758-9404
Print ISSN : 1346-9649
実践報告
訪問看護師を対象とした感染管理の連携・指導に関する研修会の評価:研修会参加前後における知識・技術の修得状況の変化から
前田 修子滝内 隆子小松 妙子
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2010 年 13 巻 2 号 p. 85-92

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抄録

われわれは訪問看護師を対象に, 全12 回の感染管理教育プログラムの研修会を継続して開催している.今回は第4 回『感染管理に関する関係機関・職種との連携・指導』と第5 回『感染管理に関する療養者・家族への指導』研修会を開催し,評価を行った.その結果,第4 回は全18 項目の修得度(各1 〜 5 点)が,事前3.0 点から事後3.8 点に,第5 回では全17 項目の修得度が,事前2.9 点から事後4.0 点に上昇した. このことより,両研修会は連携や指導に関する知識・技術を向上させるうえで効果的であったと評価できた.ただし,第4 回では訪問看護師自身が連携の必要性を感じ他職種に積極的に連携を図る知識・技術,第5 回では精神運動領域における学習項目の修得状況があまり上昇しなかった.今後は,これらの学習項目の学習目標や評価方法を検討していく必要があると考えられた.

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© 2010 一般社団法人日本在宅ケア学会
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