訪問看護師向け「在宅ターミナルケアに関する教育プログラム」の開発を目指し,対象者のレディネスを把握する目的で,ターミナルケアの実施経験がある訪問看護師を対象に,「在宅ターミナルケア」に関する基礎的知識・技術19 項目,時期別に必要な知識・技術47 項目,計66 項目の修得状況を調査した.結果,6点満点で【基礎的知識(9 項目)】は4.2 点,【基礎的技術(10 項目)】は4.8 点と5 点に達していなかった.時期別では,【悪化期(35 項目)】5.0 点,【臨死期(8 項目)】5.2 点,【死別期(4 項目)】5.1 点であった.属性との関連では,看護職通算経験年数および訪問看護経験年数の長い者,ターミナルケアの実施人数の多い者の修得度が高かった.修得度が低かった項目や属性により差がみられた知識・技術に注目し,教育プログラムを検討する必要性が示唆された.