1999 年 2 巻 1 号 p. 89-94
川崎市では,老人保健法に基づく機能訓練事業を保健所を中心に実施してきたが,平成8年度,国が新規にB型(地域参加型)機能訓練を創設したことに伴い,これまでの活動について検討を加え,自主グループで活動しているリーダーが中心となって新たな会を結成し,新たな社会資源の担い手としてB型機能訓練を開催可能となるまでに行政が基盤整備を行った.その結果,「かわさき七和会(ななわかい)」(7つの区の和を保つ意)が結成され,発会を記念して初めて全市レベルでの交流会を開催し,多様な地域間交流とさまざまな挑戦を生み出した.
また,区ごとに七和会(ななわかい)の支部が結成され,障害を持つ本人が中心となって開催するB型機能訓練教室の開設と併せてピアカウンセリング事業にも取り組むことになり,新たな社会資源として力強い活動が展開されている.