日本在宅ケア学会誌
Online ISSN : 2758-9404
Print ISSN : 1346-9649
研究
専門職への質問紙調査による「最期まで健康に生ききるための向老期における健康教育プログラム案」の評価
荒木 亜紀山口 忍
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2018 年 21 巻 2 号 p. 50-58

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抄録

本研究は,向老期にある人々が自分の人生の最終段階を見据え,最期までよりよく生きるための考えや生活上の工夫を当事者から得た結果を基に作成した「最期まで健康に生ききるための向老期における健康教育プログラム案」の専門職による評価および修正を目的とした.高齢者看護に精通した全国の老人看護専門看護師79人,A県の地域包括支援センター看護職57人を対象に,プログラム案と調査票を郵送し,自記式質問紙調査を実施した(回収率34.6%).プログラム案の目的・目標・構成・内容を「適切」「やや適切」「やや不適切」「不適切」の4段階で評価してもらい,内容妥当性指数を算出した.「やや不適切」「不適切」を回答した場合に記載された理由はその内容を整理・分類して検討し,プログラム案を一部改定した.内容妥当性指数は,ほとんどの調査項目で0.80以上を示したことから内容妥当性はおおむね得られた.今後はプログラムの実践を行っていく必要がある.

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© 2018 一般社団法人日本在宅ケア学会
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