日本在宅ケア学会誌
Online ISSN : 2758-9404
Print ISSN : 1346-9649
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家族による在宅での介護継続の要因に関する文献調査
榊原 一惠片平 伸子
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2018 年 22 巻 1 号 p. 114-122

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抄録

目的:家族による介護継続に関係する要因を明らかにし,これらを踏まえた支援を検討することを目的に文献調査を行った.

方法:医中誌Web とCiNii Articles を用い,「介護継続」を検索語として文献を抽出した.文献をテーマ別に分類し,最も多かった介護継続意思に関する文献について要因との関連に焦点を当て,分析を行った.

結果:介護継続意思とその関連要因は「介護者の主観」「介護者の属性」「被介護者の属性」「介護者と被介護者の関係」「社会的要因」の5 つのカテゴリーに分類された.

考察:肯定的認識を高められること,介護者自身の健康面や介護時間や介護のペース配分がうまく管理できること,介護者と被介護者関係が良好であること,介護者が相談できる専門職がいることや利用できるサービスがあることなどが介護継続意思に関連しており,これらの要因を維持,促進することが介護継続につながると期待できる.

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© 2018 一般社団法人日本在宅ケア学会
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