日本手術医学会誌
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シンポジウム5「手術看護認定看護師は手術室を「カイゼン」し続ける原動力」
実践者から管理者へ,手術看護認定看護師としての取り組み
田中 協子
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2025 年 46 巻 2 号 p. 168-170

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抄録

2024年4月,手術看護認定看護師として8年目を迎え,当病院の手術棟師長に昇格した。昇格後は,手術件数が増加する中,効率的で安全なマネジメントを行うことに努めている。また「患者のために,スタッフのやりたい看護ができる環境作り」をモットーに,手術看護の質保証と向上に奮闘している。手術看護認定看護師としての最初の取り組みは,「安全チェックリスト」の導入であった。医療安全室や医師,看護師と連携し,ガイドラインや成功事例を基に手術部運営委員会で承認を得て,医療安全の向上に取り組んだ。また現在は手術に関わるスタッフが積極的に情報提供を行い,共通認識を持ったチーム医療を実現している。次に手術看護のクリニカルラダーの導入に取り組んだ。器械出し・外回り看護実践チェックリストを作成し,手術看護に必要な知識や技術,アセスメント能力の習得を促進している。管理者としては,看護の質向上と特定行為看護師が活躍できる環境を重点目標とし,院内の委員会を中心に医療安全,感染,教育,看護の質・記録,褥瘡の5チームを編成した。各チームは担当診療科を持ち,多職種と連携して学習会の企画をすることにより医師とのコミュニケーションエラーによるインシデントが減少している。特定行為看護師の活用は,術中パッケージを取得したスタッフ4名が,手順書の作成や行為実施において医師と協力している。麻酔科医師と看護業務の環境を構築し,スタッフの専門性も発揮できるよう努めている。今後は,管理者としてのプレッシャーと実践者としてのジレンマを乗り越え,スタッフ主体で実践される看護の仕組みを作り,手術看護の質を担保し向上し続ける環境を目指し,日々研鑽したいと考えている。

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