花外蜜腺の存在は3800 種以上の分類群から報告されているが,ツツジ科ではコケモモ属とCavendishia 属から,合計17 種が知られるのみである.ここではツツジ科のAgapetes burmanica, A. pentastigma およびA. moorei の萼片の先端から蜜が分泌されること,A. burmanica およびA. pentastigma では若葉の付け根付近からも蜜が分泌されることを明らかにした.Agapetes 属では新報告と思われる.また,Agapetes の他種からはまだ見つかっていないので,これらの種の特徴であると思われる.