死の臨床
Online ISSN : 2434-9089
Print ISSN : 0912-4292

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人生の最終段階における救急搬送の現状と課題
諌山 憲司小谷 穣治
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ジャーナル 認証あり 早期公開

論文ID: JJRD-D-21-00006

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抄録
人生の最終段階における救急搬送について,DNAR (do not attempt resuscitation) に関連する多くのジレンマが存在していた。救命を前提としてきた日本の救急の在り方を見直し,人生の最終段階に何を望み,どこで死を迎えたいのかの意思表示が必要で,社会もそれを求める時代が来ている。ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の普及,デスエデュケーションなど,多死社会における死生観の醸成が必要である。普段から自分の死を深く思慮しなければ,充実したQOD (quality of death)に向けたプランが困難となる。本人・家族・関係者間で「人生の最終段階」について認識を共有する必要がある。
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