ラテン語のanimaに由来する「アニメーション」という言葉は、現在、元来のアニメーション映画だけでなく、ゲーム、ロボットや人形劇など幅広い分野でも使用されている。そして、デジタル技術の発展と普及に伴い、制作方法も多岐にわたり、時折分野を超えてクロスオーバーすることもある。しかし、こうした変化の中で、その用語の定義はあまり変わっていない。その結果、アニメーションについて議論する際には、ジャンル、制作素材、手法、概念など、異なる立脚点からの論点に基づいて表記が煩雑になり、論考ごとに確認が必要となっている。したがって、本論ではアニメーションを再定義し、新アニミズムの概念に基づいて、従来の「動き」や「生命」の有無だけでなく、対象物の人間との間主観的な関係性による「個性」と「人格」の形成に焦点を当て、新たな基準を提案する。