日本サルコペニア・フレイル学会誌
Online ISSN : 2759-8829
Print ISSN : 2433-1805
原著
同種造血幹細胞移植患者における移植前サルコペニアと全生存率および非再発死亡との関連
加嶋 憲作, 北村 亘, 浦田 知宏, 岡 聡司, 横山 緋南, 赤松 遥, 松本 顕, 葛目 亜弓, 入吉 宏紀, 町田 拓哉, 今井 利
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2026 年 10 巻 1 号 p. 61-67

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抄録

[目的] 移植前サルコペニアが同種造血幹細胞移植(allogeneic hematopoietic stem cell transplantation: allo-HSCT)後の全生存率(overall survival: OS)および非再発死亡(non-relapse mortality: NRM)に与える影響を検討した。

[方法] 本研究は単施設後方視的コホート研究であり,当院で初回allo-HSCTを受けた成人86例を対象とした。サルコペニアはAsian Working Group for Sarcopenia 2019基準で診断した。主要評価項目は移植後2年のOSおよびNRMとし,OSはKaplan–Meier法およびlog-rank検定,NRMは累積発生率およびGray検定で比較した。予後因子解析にはCox比例ハザードモデルを用いた。

[結果] サルコペニアは21例(24.4%)に認められた。サルコペニア群の2年OSは42.9%で,非サルコペニア群75.7%より有意に低下した(p=0.004)。多変量解析においても,サルコペニアは独立した予後不良因子であった(HR=2.28,95% CI: 1.07-4.84,p=0.033)。一方,NRMとの有意な関連は認めなかった。

[結論] 移植前サルコペニアの評価は,allo-HSCT患者のOSリスク層別化に有用である。

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© 2026 一般社団法人 日本サルコペニア・フレイル学会

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