2023 年 7 巻 1 号 p. 53-56
高齢化が先進する地域におけるフレイル対策のための予防・介入法の確立は喫緊の課題である。その社会的背景のなかで,リハビリテーション専門職は地域の実情に応じた身体的フレイル対策へ積極的に参画することが期待されている。しかしながら,その対象となる地域の社会文化的環境は多種多様であり,多職種による多面的なフレイル対策が求められている。われわれは,身体的フレイル対策における作業療法アプローチとして,日常の活動と休息のパターンに着目した生活リズムという視点から多職種連携支援を展開してきた。身体的フレイルやその他の機能障害が併存している高齢者では,規則的な活動や休息を自らうまく構築できるように周囲が支援する必要がある。本稿では,ウェアラブル端末から得られた予備的知見を示すとともに,身体的フレイルにおける生活リズムの特徴と多職種連携支援への応用について概説する。