日本サルコペニア・フレイル学会誌
Online ISSN : 2759-8829
Print ISSN : 2433-1805
特集 多職種による多面的なサルコペニア・フレイル対策
難聴とフレイル対策
和野 紗央里外山 稔
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2023 年 7 巻 1 号 p. 47-52

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抄録

難聴は高齢者にとって身近な健康問題の1つである。本稿では聴覚の役割と難聴によって生じる問題点について概説し,フレイルとの関係性を整理した。難聴はコミュニケーションや心理面に影響をおよぼし,また認知機能の低下や社会活動参加の制限が生じるなど,特に精神・心理的フレイル,社会的フレイルへの影響が大きい。一方で,補聴による聴覚活用はフレイル予防になりうるが,きこえや補聴器に関する知識が十分に普及していないことや医療機関受診のハードルの高さが問題となっている。地方自治体では啓発活動や難聴のスクリーニング,医療機関につなげる窓口を設けるなど,ヒアリングフレイル対策の取り組みをはじめている。今後はこのような取り組みが全国的に広がることを期待したい。また,聴覚や認知機能へのアプローチによるリハビリテーションに関する研究が進められており,さらなる発展が望まれる。

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