日本サルコペニア・フレイル学会誌
Online ISSN : 2759-8829
Print ISSN : 2433-1805
原著
胃癌術後の骨格筋量減少を予測する因子の検討:後ろ向き観察研究
塩澤 由起子長沼 篤榎田 泰明小川 祐介小川 哲史
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2023 年 7 巻 1 号 p. 67-75

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抄録

[目 的]

胃癌術後の骨格筋量減少を予測する因子を検討すること。

[対象と方法]

当院で2017年1月~2019年4月までに幽門側胃切除術,胃全摘術を施行し,かつ術前及び術後6か月に体成分分析を施行した47例を対象とした。調査項目は術前及び術後6か月の体組成等とした。術前と比較して術後6か月の時点で骨格筋量指数が2.5%以上低下した症例をA群,それ以外をB群として2群間で比較した。

[結 果]

A群は24例,B群は23例であった。術前データでは両群間で筋力・筋肉量等に有意な差は認めなかった。術後データでは,術中出血量がA群で有意に多い結果となった。多変量解析においては,術前と比較し術後6か月のSMIを2.5%以上低下させる因子として,術前の低握力が同定された(OR 5.57, 95% CI 1.07-29.00, p=0.042)。

[結 論]

胃癌術後の骨格筋量減少を予測する因子として,術前の低握力が有用である可能性が示唆された。

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