2025 年 9 巻 3 号 p. 417-426
[目的]高齢者の社会参加活動は活動種別ごとに多様な関連要因が報告されているが,多くは単一活動に限られる。本研究は地域在住高齢者の同一集団を対象に,活動を種類別に分類し,参加要因を横断的に探索し,その傾向を検討した。
[方法]2017年に実施された兵庫県香美町の高齢者生活実態調査より,主要変数に欠損のない2,001名を対象とし,社会参加活動(個人活動,趣味・スポーツ・学習,無償の社会貢献,就労)の各ドメインを従属変数,身体・認知機能,生活機能や社会的つながりなどを独立変数とし,修正ポワソン回帰分析を行った。
[結果]全ドメインで「外出時の自動車運転」が共通の関連因子であった(該当割合比:1.06~1.51)。就労を除く3ドメインは手段的日常生活活動と関連した。個人活動では認知機能,趣味・スポーツ・学習では身体機能が特異な関連因子とされた。
[結論]活動種別に共通する因子に加え,特異な因子も示された。社会参加活動の促進には,各活動の背景因子に配慮した介入の検討が望まれる。