経営情報学会誌
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Print ISSN : 0918-7324
論文
社会情報システム論とその基礎的モデル
太田 敏澄山本 匡
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1995 年 4 巻 2 号 p. 85-98

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抄録

本小論は社会における情報基盤の整備について,社会情報システム論の構築と整備の立場から取り組もうとする試みである。このため,人間知能と機械知能の統合や,その統合によって初めて可能となる方法論の確立を志向する。そこで,社会情報システム論の課題を整理するとともに,複雑系における自己生成に着目し,その基礎的なモデルの提示を試みる。すなわち,情報システムとの関連に注目した現代社会における社会的組織的活動に関して,組織知能の高度化や人工実現社会(Artificial Society)の構築についての基礎的なモデルを考察することによって,理論的,実態的,方策的な検討の端緒とすることとする。

具体的には,自己生成的連鎖モデルにもとづく相互学習(Mutual Learning)アプローチを提示するとともに,社会体や組織体を表現する方法として,人工実現社会を提示し,その一例として,社会成層化モデルを位置付けることとする。ここで,相互学習のモデルは組織知能高度化のヴァーチャルプロセスを与えるものであり,人工実現社会のモデルは,社会的活動を支援する情報システムに対して,ヴァーチャルな社会システムを提供するものである。

これらの基礎的なモデルにもとづき,社会情報システム論におけるモデルの統合や精級化に取り組み,もって新しい情報技術や情報基盤のもつインパクトの全体像や本質の解明に寄与したいと考えている。

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© 1995 一般社団法人 経営情報学会
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