日本外傷学会雑誌
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臨床検討
外傷性視神経症の検討
山田 哲久名取 良弘中塚 昭男
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2012 年 26 巻 1 号 p. 47-54

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抄録

 外傷性視神経症に対する治療法として, ステロイドを中心とした保存的療法と視神経管開放術を行う外科的療法がある. これまでもステロイド療法と視神経管開放術で, どちらが視力予後に優れているか検討されてきた. 今回当院で経験した外傷性視神経症10症例に関して検討し, 視力予後改善のための考察を行った. 視力予後改善のためには, 受診時の視力が保たれていること, 可能な限り早期に治療を開始することが重要である. したがって, ステロイド療法を早期に開始し, 症例に応じて視神経管開放術を併用することが視力予後改善につながると考えられる. そのためには, 病歴, 身体所見, 画像所見から外傷性視神経症を疑い, 瞳孔所見を確認し早期に診断することが重要である.

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© 2012 一般社団法人 日本外傷学会
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