2013 年 27 巻 1 号 p. 33-36
外傷性気胸による気漏遷延例に低侵襲的治療として自己血パッチ肺瘻閉鎖術を施行し, 良好な経過が得られた2例を経験した. 症例1は50歳, 男性. 交通事故にて受傷し右気胸の診断で保存治療が選択された. 持続するエアリークに対し第6病日に自己血パッチ閉鎖術を施行. 高度肺気腫を認めていたが治療直後よりエアリークの消失が得られた. 症例2は22歳, 男性. 交通事故にて受傷し左気胸の診断で保存治療を開始した. 第8病日に持続するエアリークに対し自己血パッチ閉鎖術を施行し, 治療直後よりエアリークの消失が得られた. 自己血パッチ閉鎖術は肺手術後の難治性気漏に対する治療法として有用性が報告されてきたが, 外傷性気胸に対しても有効な可能性が示唆された.