日本外傷学会雑誌
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症例報告
重症肝損傷の長距離転院搬送に際してREBOAが有用であった1例
松岡 綾華三池 徹永嶋 太井上 聡岩永 幸子朝日 美穂吉武 邦将鳴海 翔悟木庭 真由子小網 博之阪本 雄一郎
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2022 年 36 巻 3 号 p. 310-314

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抄録

 症例は46歳男性. 出血性ショックを伴う III b型肝損傷の診断で転院搬送された. 前医で輸血とresuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta (REBOA) が開始された. 当院到着後damage control surgery (DCS) を行い, 根治的止血までに148分間の大動脈遮断を行い, 術後合併症なく経過した. REBOA使用時間が40分を超過すると虚血性合併症が出現しうるが, 本症例ではpartial REBOA, intermittent REBOAを併用し長時間遮断が可能であった. 出血性ショックの転院搬送ではREBOAによる循環動態維持が一つの選択肢となる.

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© 2022 一般社団法人 日本外傷学会
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