2017 年 32 巻 1 号 p. 51-60
研究の目的 高校ラグビー選手におけるプレースキックスキルの行動的コーチングの効果を検討した。研究計画 単一事例実験デザインに基づく参加者間多層ベースラインデザインを用いて、ベースライン期、介入期、ポスト期、フォローアップ期の4つのフェイズを設定した。参加者 高校のラグビー部に所属する男子3名であった。介入 標的行動は、9項目の下位スキルが得られた。行動的コーチングは、チェックリストに基づいた適切なプレースキックの下位スキルの教示、モデリング、行動リハーサル、フィードバックを実施した。行動の指標 参加者は、各セッションにおいてプレースキックの下位スキル正反応率およびキック成功率をそれぞれ測定した。結果 すべての参加者においてプレースキックの下位スキル正反応率およびキック成功率が向上した。結論 行動的コーチングはプレースキックスキルの改善に効果があることが示された。