2026 年 41 巻 1 号 p. 2-13
研究の目的 Googleフォームを用いたpeer reporting interventions (PRI)が中学校3年生の望ましい行動の報告を増加させるか検証することを目的とした。研究計画 ABABデザインを用いた。場面 中学校で実践を行った。参加者 中学校3年生の1クラス(35人)が参加した。独立変数の操作 同級生の望ましい行動の報告(Googleフォームへの入力)に対し、(a)Googleフォームの自動返信機能を用いたフィードバック、(b)学級担任による言語的フィードバック、(c)累積グラフによる視覚的フィードバック、(d)画用紙で作成した四つ葉のクローバーによる強化を行った。行動の指標 同級生の望ましい行動に関するGoogleフォームへの入力件数を指標とした。結果 学級全体の入力件数は、ベースライン期と比較して介入期で増加した。個別の入力件数も、ベースライン期から介入期で増加した者がクラスの7割を占めた。結論 Googleフォームのようなデジタルツールを用いることが、フィードバックの即時性と自動化を実現し、PRIの効果を高めることに有効であることが示唆された。