行動分析学研究
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自閉症児の音声を伴う要求言語行動の形成 : 精神薄弱養護学校の日常場面での試み(<特集>実践研究)
長沢 正樹藤原 義博
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1996 年 9 巻 2 号 p. 128-136

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抄録
ことばによる要求言語行動がみられない精神薄弱養護学校に在籍する2名の自閉症児に、既得のサインによる要求言語行動からことばを用いた要求言語行動への移行ステップとして、発声を伴った要求言語行動の形成を行った。訓練は、既に要求言語行動が生起しているか、その生起が期待される学校の日常場面での要求機会を利用した。また、これと並行して動作から音声(5つの母音)までの模倣訓練を個別指導で行った。その結果、訓練セッションでは、両名ともに、要求言語行動は訓練前に比べて2倍以上に増加し、単音節の発声を伴った要求言語行動も出現した。発声を伴った要求言語行動の生起頻度は低くかったが、教師の音声プロンプトに対する発声や口形模倣は増加した。この結果をふまえ、養護学校での日常の要求機会を利用し、音声による要求言語行動へと技能向上を図るための指導方法と、学校現場の実状に即した個別指導のあり方について検討を加えた。
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© 1996 一般社団法人 日本行動分析学会
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