認知行動療法研究
Online ISSN : 2433-9040
Print ISSN : 2433-9075

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心理療法におけるインフォームド・コンセントの役割と最近の動向:ナラティブレビュー
宮崎 友里重松 潤大井 瞳笹森 千佳歩山田 美紗子高階 光梨国里 愛彦井上 真里竹林 由武宋 龍平中島 俊堀越 勝久我 弘典
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論文ID: 21-017

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抄録

インフォームド・コンセント(Informed Consent: IC)は、心理療法を提供する際にセラピストが道徳的な義務として行うことが必須とされている。一方で、心理療法のICでは多くの場合、心理療法を実施する期間や費用の設定に関する形式的なIC取得が多い。また、心理療法におけるICは、セラピストの治療関係の重要性をよりよく理解するのに役立つといった側面や、心理的な支援のプロセスにおいて大きなバイアスとなる可能性があるなど、心理療法に与える影響について指摘されているが、わが国でそれらを概観した研究はない。そこで本稿では、心理療法におけるICの現状や研究動向について述べたのち、IC取得が困難な場合の対応や国内施設における心理療法のIC取得に関する現状を報告し、心理療法のICの理解を深めることを目的とする。

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© 2022 一般社団法人日本認知・行動療法学会
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