2018 年 45 巻 2 号 p. 73-78
リハビリテーションとは, 脳卒中や交通事故により四肢に障害を抱えた患者をトレーニングし, 家庭や職場へ復帰できるように支援することであるが, そのトレーニングは辛く苦しいものであることが大きな課題であった.
バーチャル・リハビリテーションとは, 一般的にVRと呼ばれているバーチャルリアリティ (仮想現実) 技術とロボット技術を統合した次世代リハビリテーションの総称であるが, 国際的には研究開発の歴史が長いものの日本ではまだ普及が遅れているのが現状である.
バーチャル・リハビリテーションの利点は, 病室やリハビリテーション室という限られた空間の中で, 自由なVR場面を設定できることである.
本稿では, バイオフィードバックが応用されたバーチャル・リハビリテーションについて紹介し, その応用可能性について報告した.