行動療法研究
Online ISSN : 2424-2594
Print ISSN : 0910-6529
心拍率自己制御における個人差とストラテジー
杉若 弘子坂野 雄二
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1989 年 15 巻 2 号 p. 35-44

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抄録
本研究は心拍率(以下HRと略記する)自己制御におけるイメージ能力の個人差とストラテジーの効果について検討した。99名の大学生に対し実施したSSI(SophianScaleofImagery)の結果,高イメージ能力群,低イメージ能力群各8名が被験者として抽出され,さらに各群の被験者はストラテジー有群または無群のいずれかに割り当てられた。被験者は1セッションにつき1分間のHR減少課題を計6セッション課せられた。その結果,以下の3点が明らかになった。(1)イメージ能力の個人差はストラテジーとして用いるイメージと関わりつつ,HR制御成績に影響を及ぼす。(2)ストラテジーの存在はHR制御成績を向上させるよう作用する。(3)HR自己制御(減少課題)によりリラックス方向への情動状態の変化が得られる。
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© 1989 一般社団法人 日本認知・行動療法学会
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