抄録
本研究は,保育内容「環境」授業において講義・演習連動型を特徴とする授業実践を試み,その受講学生の意識分析を行うことを目的とした。2018 年5 月,受講学生にも馴染み深い「泥団子」を教材として授業を実施し,直後に学生への意識調査を行った。
そこで得られた40 名のデータは,質的分析によって検討された。その分析結果と考察から,学生自身は幼少期の経験を思い出しつつ「泥団子作り」体験に取り組んでいたり,受講学生同士が体験を共有したりして,体験の楽しさを感じることができていたことが示された。また,授業で得られた知識と体験が将来の保育者としての実践意欲につながっていることが明らかになった。