本研究では, 保幼小の子どもの歌唱教材の難易度の比較を検討するために,就学前施設で歌われる歌唱曲(幼児歌唱曲)と小学校1 年生の音楽科の歌唱教材(児童歌唱曲)を,「音域」「リズム」の観点から難易度を比較した。その結果,保育の場で幼児によく歌われている歌唱曲は,就学直後の教育の場で歌われている歌唱曲と比較して,音域において難易度の高いものが多い傾向が見られ,リズムにおいても同様の傾向が見られた。この結果から,幼児歌唱曲は,児童歌唱曲に比べて相対的に歌いにくい歌唱曲が多い傾向が明らかにされた。これらの示唆をふまえて,就学前と就学後の教育にどのような視点や工夫が求められるかについて議論した。
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