抄録
特別支援学校のセンター的機能の一つとして,地域の幼稚園や学校に在籍する幼児児童生徒と保護者を対象とした相談支援を行っている。小学校の通常の学級に在籍する漢字の書字の困難な高学年の子どものケースでは,諸検査や行動観察によって実態把握を行い,漢字のパーツを表す枠やルビ等のヒントがあれば書ける字が増えることがわかった。本人には,長所を活用した学習方法を伝え,保護者には支援方法を提案した。担任とも連携して必要な支援等の情報を提供し,子どもを取り巻く環境調整を図った。特別支援学校における本人・保護者支援の役割は,①細やかな実態把握にもとづく具体的な支援方法の提案,②信頼関係を基盤とした保護者への前向きな情報提供,③本人・保護者・担任をつなぐ環境づくり,の3点である。