コミュニケーション障害学
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特別支援教育への言語聴覚士の関与の現状と課題
松本美代子
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2015 年 32 巻 1 号 p. 43-47

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抄録
2007 年に特別支援教育が始まって以来,学校での障害をもつ児童・生徒のための教育実践が変わってきたと筆者は肌で感じている。また,これまでの単一職種による教育事業に外部専門家との協働を開始したことも大きな変化である。今後,特別支援学校,特別支援学級,通級,通常学級等で言語・コミュニケーションの課題をもつ児童・生徒のために,言語聴覚士が教師と協働する必要性が高まっている。現在,個々の言語聴覚士の志と努力で行われているが,異業種との連携にはさまざまな困難さが存在するのは当然である。課題としては,言語聴覚士側の学校のシステムや気風の理解の向上,学校のニーズに適応するための言語聴覚士の専門性の向上,そのための研修やスーパービジョンのシステムの構築,学校で専門性が発揮できる言語聴覚士の養成,学校と言語聴覚士の視点の違いを調整するシステムの必要性,等々である。これらについて筆者の経験(東京都)から考察と提言を試みたい。
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© 2015 日本コミュニケーション障害学会
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