聴能言語学研究
Online ISSN : 1884-7056
Print ISSN : 0912-8204
ISSN-L : 0912-8204
〈地域リハビリテーションにおける言語臨床家の役割〉「失語症友の会」と「言語リハビリ教室」の県レベルでのつどい開催
後藤 悦子
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 18 巻 1 号 p. 49-54

詳細
抄録
失語症者への地域リハの重要性が言われているものの,未だ十分に整っておらず,地域格差も大きい.10年ほど前,埼玉県下では老人保健法の機能訓練事業はほぼ100%の市町村で実施されていたが,言語障害者を対象にした言語リハビリ教室はきわめて少なかった.そうした中,当時10ヵ所あった失語症友の会と言語リハビリ教室の会員・関係者から交流会をもとうと声が上がった.これを契機に,関係者へ「県内92市町村に『言語リハビリ教室』をつくろう」を啓発することを目的のひとつに,1992年「埼玉県失語症者のつどい」を開催することになった.つどいは親睦・交流に留まらず,6回の開催を通し地域リハ推進に寄与したと思われるので,その成果等を報告する.
著者関連情報
© 日本コミュニケーション障害学会
前の記事 次の記事
feedback
Top