日本臨床作業療法研究
Online ISSN : 2188-8418
自閉スペクトラム症児と母親間で行う集中的な身体を介した遊びがアタッチメント形成に影響を及ぼした事例報告
ー認知的徒弟制に基づく作業療法士の関わりー
畠山 久司松本 好藤井 望宮野原 勇斗兵頭 朋行
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 10 巻 p. 49-56

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抄録
本報告の目的は,作業療法士の助言・指導の下,自閉スペクトラム症の子どもと母親間で行う身体を介した情緒的コミュニケーションを伴った遊び(以下,身体を介した遊び)を集中的に行うことが,アタッチメントの形成に及ぼす影響を調査することである.対象は,4歳5ヶ月の自閉スペクトラム症の男児とその母親とした.介入は1回50分で4回実施した.初回介入時に母親と母子関係についての目標設定を行い,COPMの遂行度を評価した.その後,作業療法士は男児の感覚欲求を充足できる身体を介した遊びを通じて,非言語的な二者関係の構築は図った.男児と作業療法士の遊びの定着後に,男児の遊び相手を母親に移行した.作業療法士は認知的徒弟制に基づき母親に支援を行い,母子間の身体を介した遊びが成立するように介入した.結果,COPMの遂行度は向上し,アタッチメントの形成に繋がった.自閉スペクトラム症の子どもと母親間で行う身体を介した遊びはアタッチメント形成に有効であると示唆された.
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© 2023 日本臨床作業療法研究会
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