抄録
持続携行式腹膜透析は, 透析液を腹腔内に長時間貯留させることによる在宅腹膜透析である。合併症の1つに鼠径ヘルニアがあり, 今回われわれは周術期透析管理, 術式選択を含めて報告する。 (症例1) CAPD導入後, 約4年で右鼠径ヘルニアが出現。周術期血液透析を導入し外科治療施行。第8病日よりCAPD再開。 (症例2) CAPD導入後, 約2年で右鼠径ヘルニアが出現。周術期血液透析を導入し外科治療施行。第9病日よりCAPD再開。 (症例3) CAPD導入後, 約2年で両側鼠径ヘルニアが出現。周術期血液透析を導入し外科治療施行。第9病日よりCAPD再開。 (症例4) 初回透析液注入後に左鼠径ヘルニアが出現。外科治療施行。術後に右鼠径ヘルニアが出現し外科治療施行。右側術後第8病日よりCAPD導入。全てにmesh repairが行われたが合併症は認めず, また当院では術後8日目以降にCAPD再開しているが再発はみられていない。