日本外科系連合学会誌
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症例報告
肛門部human tailの1例
阪 龍太長谷川 利路園部 宏
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2010 年 35 巻 1 号 p. 85-88

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抄録

 Human tailは,出生時から認められることの多い尾様の突起である.Human tailは腰部から臀部にかけて発生するが,仙尾部に認められることが多く,肛門周囲に発生することは稀である.今回,われわれは,肛門縁に発生したhuman tailの1例を経験したので報告する.症例は2カ月の男児で,出生時より肛門縁に尾様の突起を認めていた.明らかな他の合併奇形はみられず,腫瘤切除を行った.病理組織学的には大部分が脂肪組織より成り,平滑筋成分の増生,索状の横紋筋・神経線維を認めた.本症例はHarrison分類ではcaudal appendageに,Dao分類およびLin分類ではtrue tailに分類される.

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© 2010 日本外科系連合学会
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