日本外科系連合学会誌
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特集
切除不能・進行再発大腸癌2次治療におけるbevacizumab投与
石橋 敬一郎, 岡田 典倫, 石畝 亨, 桑原 公亀, 傍島 潤, 大澤 智徳, 隈元 謙介, 芳賀 紀裕, 石田 秀行
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2012 年 37 巻 2 号 p. 176-182

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抄録
 切除不能・進行再発大腸癌に対する化学療法は,従来の5-FUにoxaliplatinやirinotecanを併用したレジメンを基軸とし,さらに分子標的薬を加えることで多様化している.治療レジメンは,本邦の大腸癌治療ガイドラインに1次治療から3次治療まで推奨レジメンが記載されているが,実際の投与内容は各施設で委ねられているのが現状である.分子標的治療薬であるbevacizumabに関しては,切除不能・進行再発大腸癌に対する1次治療での有効性と安全性が確立しているものの,2次治療に対するbevacizumab投与の有効性に関する報告は少なく,第Ⅲ相臨床試験としては無増悪生存期間,全生存期間においてFOLFOX4に対するbevacizumabの上乗せ効果が実証されたE3200試験のみである.その他,2次治療でのbevacizumab継続投与の有用性を示唆した結果は観察研究として報告されているだけである.当科で2次治療のFOLFIRI療法にbevacizumab併用の有用性を検討したところ,bevacizumab併用例で非併用例に比べて,無増悪生存期間は4.4カ月,1次治療後生存期間は4.8カ月の延長が認められたものの統計学的に有意差は得られなかった.一方で,1次治療からbevacizumabを継続投与した症例において,1次治療が有害事象で中止の症例は,PDで中止となった症例と比べて,2次治療後生存期間の有意な延長が認められた.切除不能・進行再発大腸癌の2次治療に対するbevacizumab投与は,特に1次治療が有害事象を理由に中止された症例に有効であると考えられた.
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© 2012 日本外科系連合学会
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