日本外科系連合学会誌
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症例報告
大動脈弁狭窄症に対して大動脈弁置換術を先行させ膵頭十二指腸切除術を施行したIPMN長期血液透析患者の1例
谷口 嘉毅森本 芳和弓場 健義藤井 眞赤丸 祐介山崎 芳郎
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2014 年 39 巻 1 号 p. 125-131

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抄録
症例は65歳,男性.1995年より腎囊胞による腎不全に対して血液透析を導入していた.2006年より膵鉤部に単発の囊胞性病変を指摘され,2010年には30mm大と膵囊胞の増大および囊胞内部に充実性成分を認めた.膵液細胞診はClass 3で膵管内乳頭粘液性腫瘍と診断し,切除を予定したが術前評価にて大動脈弁最大圧較差63mmHgの大動脈弁狭窄症を認めたため,大動脈弁置換術を先行させた.開心術後75日目に,膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的検査所見は,分枝型膵管内乳頭粘液性腺癌(非浸潤癌)であった.術後2日目より血液透析を再開し,術後合併症を認めず,術後37日目に軽快退院した.現在,術後約2年2カ月が経過し再発なく日常生活に復している.長期血液透析患者に対して,十分な術前評価,厳重な周術期管理を行うことで,膵頭十二指腸切除術においても安全に施行できると考える.
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© 2014 日本外科系連合学会
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