日本外科系連合学会誌
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症例報告
Helicobacter pylori除菌成功後に十二指腸潰瘍穿孔をきたした1例
佐々木 敏行小村 伸朗三森 教雄矢野 文章柏木 秀幸矢永 勝彦
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2014 年 39 巻 1 号 p. 59-63

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抄録
症例は35歳の男性で,1年前,十二指腸潰瘍の診断にてHelicobacter pylori除菌治療を行い除菌に成功している.今回,突然の上腹部・右側腹部痛を主訴に当院救急外来を受診した.上腹部に反跳痛を認め,腹部CTでは十二指腸周囲の脂肪織混濁,肝門部付近中心の腹腔内遊離ガスを認めたため十二指腸潰瘍穿孔と診断した.PPI(Proton pump inhibitor)と抗菌剤投与にて保存的加療を行ったが増悪したため,翌日腹腔鏡下にて穿孔部単閉鎖,大網被覆,洗浄ドレナージを施行した.術後経過良好にて術後第10病日に退院となった.入院中に血中抗HpIgG抗体値を測定したが基準値以下であった.退院後,外来にてPPI内服による経過観察を行っているが腹痛症状などなく経過良好である.
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© 2014 日本外科系連合学会
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