日本外科系連合学会誌
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症例報告
膵癌術後癌性腹膜炎による空腸狭窄に対し,金属ステントが有効であった1例
中谷 晃典北島 政幸大久保 悟志岸根 健二佐藤 剛内藤 滋俊吉野 耕平渡部 智雄落合 匠西村 和彦
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キーワード: 膵癌, 小腸転移, ステント
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2014 年 39 巻 5 号 p. 934-939

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抄録
症例は72歳,女性.膵頭部癌に対し膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学所見は浸潤性膵管癌であった.
術後補助化学療法としてGemcitabine投与を約1年半継続したが腹部CTにて肝転移を認めた.治療をTS-1に変更後約2カ月で嘔吐が出現し来院.腹部CT所見上,癌性腹膜炎および空腸の狭窄によるイレウス所見のためイレウス管を挿入した.イレウス管造影で狭窄部より肛門側に狭窄がないこと,小腸バイパスなどの手術加療は全身状態の悪化が想定されることなどの理由によりステントを挿入した.透視下内視鏡的に狭窄部を越えガイドワイヤーを挿入し,ステント留置に成功した.悪性狭窄に対するステント留置は低侵襲かつ術後早期の経口摂取を可能とし,イレウス症状を改善することで,患者のQOL向上に寄与する有用な治療法と考えられる.今回,手術不能症例に対してステントを留置しQOLを改善しえた症例を経験したので報告する.
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© 2014 日本外科系連合学会
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