日本外科系連合学会誌
Online ISSN : 1882-9112
Print ISSN : 0385-7883
ISSN-L : 0385-7883
臨床経験
膵頭十二指腸切除術施行年間10例未満の当院のno stent膵管空腸吻合術
武藤 亮, 佐藤 耕一郎, 阿部 隆之, 太田 嶺人
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 40 巻 2 号 p. 217-221

詳細
抄録
膵切除再建術年間症例数と合併症率は相関するとの報告があり,症例数の少ない施設での膵管空腸吻合では膵管ステントを留置する場合が多いと推察する.当院で2006年4月から2012年3月まで34例の膵頭十二指腸切除を施行し,19例にステントを留置(stent群)し,15例は留置しなかった(no stent群).膵瘻の発生はstent群がGrade A 5例,Grade B 6例,no stent群が各々2例,3例で,Grade Cは両群とも認めず,両群間で有意差を認めなかった.術後在院日数はstent群の41日に対してno stent群が23日で有意に短かった.膵管径3mm以下かつ正常膵の症例に限定しても同様の結果が得られた.症例数の少ない施設におけるno stent法も膵瘻発生率に差はなく,術後在院日数が有意に短縮する可能性があることから有用であると考えられた.
著者関連情報
© 2015 日本外科系連合学会
前の記事 次の記事
feedback
Top