日本外科系連合学会誌
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原著
腹腔鏡下胆囊摘出術における胆道損傷についての多施設共同研究(YCOG1202)
小笠原 康夫上田 倫夫南 裕太松山 隆生國崎 主税遠藤 格
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2020 年 45 巻 2 号 p. 95-102

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抄録

当教室および関連施設を含めた12施設で2009年1月~2011年12月に施行された腹腔鏡下胆囊摘出術(LC)1,618例につき臨床病理学的因子と胆道損傷との関連を後ろ向きに検討した.開腹移行は72例(4.4%),胆道損傷は7例(0.43%)に認められた.胆道損傷発生は急性胆囊炎の既往ありと有意に相関していた(P=0.002).年齢,性別,BMIや術中胆道造影施行有無など他因子との相関は認められなかった.胆道損傷7例の損傷様式は離断2例,穿孔5例,損傷部位は総胆管2例,総肝管3例,右肝管1例,後区域枝1例,修復は全例開腹により行われ,縫合閉鎖4例,胆管空腸吻合2例,胆管胆管吻合1例であった.LCによる術中胆道損傷の発生因子は急性胆囊炎の既往があることが危険因子の1つであることが示唆された.そのようなハイリスク例を術前的確に抽出することが重要と考えられた.

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