日本外科系連合学会誌
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症例報告
結腸癌イレウス加療中にイレウス管が誘因となった腸重積の1例
宮原 智高橋 佑典三代 雅明三宅 正和俊山 礼志浜川 卓也酒井 健司西川 和宏宮本 敦史加藤 健志平尾 素宏
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キーワード: イレウス管, 腸重積, 大腸癌
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2020 年 45 巻 6 号 p. 817-824

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抄録

症例は46歳男性.腹痛,嘔気を主訴に前医を受診し,腸閉塞に対する加療目的に当院紹介受診.CTで上行結腸に腫瘤を認め,上行結腸癌に伴う腸閉塞と診断.イレウス管留置により症状は改善したが,留置後8日目に急激な左上腹部痛と限局的な圧痛,筋性防御を認め,イレウス管の排液が血性に変化した.CTにて空腸に腸重積を認め,同日緊急手術を行った.術中所見では,Treitz靭帯より約70cmの空腸が約30cmにわたり肛門側へ重積していた.腸重積の原因となるような腫瘍性病変は認めず,イレウス管が誘因になったと考えられた.腸管の色調不良を認め腸管虚血が疑われたため,同部位を切除した.また上行結腸癌に対する結腸右半切除術を併施した.成人の腸重積症の原因の多くは消化管の腫瘤性病変であり,イレウス管が原因とされるものは比較的稀である.今回,われわれはイレウス管が原因と考えられる腸重積の1例を経験したので報告する.

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© 2020 日本外科系連合学会
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