日本外科系連合学会誌
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症例報告
開腹幽門側胃切除Roux-en-Y再建術後14年目に挙上空腸が内ヘルニアをきたした1例
地主 皓一鈴木 陽三小田切 数基柳本 喜智竹山 廣志池永 雅一清水 潤三川瀬 朋乃今村 博司堂野 恵三
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2023 年 48 巻 2 号 p. 117-121

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抄録

症例は67歳,男性.14年前に胃癌に対して開腹幽門側胃切除術・D2郭清,Roux-en-Y再建を施行され,5年間無再発で終診となっていた.食欲不振と突然の嘔吐を主訴に当院の救急外来を受診され,CTで内ヘルニアと診断し解除術を行った.開腹時,挙上空腸が空腸間膜間隙に約20cm嵌頓していた.用手的に嵌頓を解除し,腸管血流障害のないことを確認した後に再発予防目的で空腸間膜間隙を非吸収糸で縫合閉鎖した.開腹幽門側胃切除Roux-en-Y再建後の内ヘルニアは比較的稀な病態で,空腸間隙に挙上空腸が嵌頓する例はさらに稀である.Roux-en-Y再建時は挙上空腸が過長とならないように留意し,Petersenʼs defectおよび空腸間膜間隙を非吸収糸で確実に閉鎖することが重要であると考えられた.

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© 2023 日本外科系連合学会
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