日本外科系連合学会誌
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症例報告
ICG蛍光法で胃を温存しえた膵癌,胃癌,結腸癌の同時性3重複癌の1切除例
山口 大輝宮下 正寛山本 匠川口 貴士江口 真平加藤 幸裕大河 昌人上西 崇弘
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キーワード: 膵癌, 胃癌, ICG蛍光法
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2024 年 49 巻 1 号 p. 22-28

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抄録

症例は74歳,男性.腹部エコー検査で膵腫瘍が指摘され,腹部造影CTで膵体尾部に18mm大の造影不良を伴う腫瘤性病変を認めた.超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診ではclassⅢであったが,偶発的に胃角部大彎に低分化型腺癌を認めた.下部内視鏡検査では腺腫が多発しており,横行結腸の病変がSM2の低分化型腺癌と診断された.以上より,膵癌,胃癌,横行結腸癌と診断し,開腹下膵体尾部脾合併切除,幽門側胃切除,横行結腸切除を施行した.術中indocyanine green蛍光法で血流評価を行い,残胃を温存しえた.病理学的に膵腫瘍は浸潤性膵管癌と診断され,膵癌,胃癌,横行結腸癌の同時性3重複癌であった.術後膵液瘻を発症したが,ドレナージ加療で軽快した.今回,術中ICG蛍光法が,残胃温存に有用であった膵体尾部癌,胃癌,横行結腸癌の3重複癌に対して治癒切除を施行した症例を経験したので報告する.

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