日本外科系連合学会誌
Online ISSN : 1882-9112
Print ISSN : 0385-7883
ISSN-L : 0385-7883
最近経験した尿膜管疾患の検討
特に外来超音波検査について
阿部 裕行伊藤 博岡 史篤池田 一則中神 義三井出 道也近藤 亮一
著者情報
キーワード: 尿膜管疾患
ジャーナル フリー

1995 年 20 巻 4 号 p. 323-326

詳細
抄録

尿膜管疾患は比較的稀な疾患とされているが, 1992年10月~1994年9月の2年間に4例を経験した。2例は尿膜管嚢胞で他の2例は尿膜管癌であった。年齢は25歳から67歳, 性別は, 男性3例, 女性1例であった。これらの疾患の診断には, MRIやCT検査が重要ではあるが, 超音波検査が日常の外来診療時に施行でき, 患者への侵襲もすくなく, 非常に簡便であり, 有用であると考えられた。一方, 治療法については, Urachal cyst や External urachal sinusでは腺癌の発生に関与するとされていることから, 6) 尿膜管摘出術を行い, 全例経過は良好である。

著者関連情報
© 日本外科系連合学会
前の記事 次の記事
feedback
Top